友情



「なぁ、飯食いにいかねぇ?」
 偶然街中で出会った潤くんは、さも当たり前のことのように私を食事に誘った。

 雅紀と友達だから、嵐のメンバーにも何回か会ったことはあったけど。
 私が潤くんを覚えているのはともかく、潤くんが私を覚えているなんて。
「相葉ちゃんとめちゃくちゃ仲が良いよね」
 イタ飯屋さんで、私の向かい側に座っている潤くんは、パスタを口に運びながら言った。
「ん、まぁ、中学生の頃から友達だし」
 なんだか変な気分。
 雅紀以外の嵐のメンバーと二人きりだなんて。
「そんな長いんだ?」
「まぁね。だから雅紀がアイドルになっても安心して友達続けられるんじゃない?」
 平気な顔で答える私。
 だけど、本当はドキドキ。
 雅紀は前から友達だったから、アイドルになっても何とも思わなかったけど。
 潤くんは、出会った時からアイドルだもの。
 それに、雅紀には悪いけど、潤くんの方が人気有るし。
「ずっと友達?」
「そりゃ、たまにケンカしたこともあったけど、ずっと友達だったよ?」
 潤くんは何を言いたいんだろう。
「そうじゃなくてさ。ホラ、男女の友情は成立しないって言うじゃん?」
「確かにそうかもしれないけど……私と雅紀はそういう関係になることはないと思う」
 潤くんは、こんなこと聞いてどうするんだろう。
 こんなこと、雅紀にも分かってることなのに。
「じゃぁさ、俺は?」
「え?」
 潤君の瞳が私を捉えた。
「俺との友情は成立する?」
 どういうこと?
 私と潤くんは、まだ友達でもないよね?
 雅紀の友達と、雅紀の仲間で。
 友達になりたいってこと?
 それとも……?
「俺とそういう関係になる可能性はある?」
 潤くんは真剣な顔をしてる。
 茶化したり、ひやかしたりするんじゃなくて。
 ……本気で言ってる?
 私、告白されてる?
 本当に?
「今すぐじゃ、答えでないかな」
 潤くんが少し微笑んだ。
 そしたら、胸が。
 はじけた。
「ねぇ」
 言葉は勝手に口から漏れるものらしい。
「あるよ、可能性」
「マジで!?」
 にわかに嬉しそうな顔になる潤くん。
 なんだか、とてつもなく可愛かった。
「か、可能性だからね!?」
 まだ私は、潤くんのことそういう風に好きになってはいないから。
「大丈夫。惚れさせてみせるから」



あとがき
謎の松潤小説です。
ノリで書きました。
相葉ちゃんはきっと、この人のこと好きですよ。(ぇ