梅雨の季節



 天気がいいから、散歩にでた。
 そしたら、雨が降った。

「あーもう!意味わかんねー!」
 さっきまで晴れてたのに。
 キレるしかなくない?
 マジありえない。
 何で雨が降るんだよ。
 さっさとやんでくんねーと困るし。
 つーか、どんどんひどくなってねぇ?
 いつまでもコンビニで雨宿りもできねぇし。
 なんで傘売り切れなんだよ。
 コンビニなんだから置いてろよ。
 ちっとも便利じゃねぇ。
 どーすっかな。
 がうちに来る予定の時間まであと三十分。
 ここからうちまで歩いて十分。
 走れば五分くらいか?
 仕方ねぇ。
 濡れて帰るか…。
 嫌だけど。
 かなり嫌だけど。
 、俺がいねぇと心配するだろーし。

 聞き慣れたケータイの着信音。
 …だ。
「もしもし?」
 まさか、もう着いたとかじゃないだろうな。
「もしもし、剛くん?」
「あぁ」
 ケータイの向こう側から雨音が聞こえる。
 車が水をはねる音も。
 どうやら、歩きながら電話してるらしい。
「もしかして、今、コンビニにいたりする?」
 え?
 辺りを見渡すけど、はいない。
「いるけど。何でわかった?」
「やっぱそっかー。さっきコンビニの前通ったとき剛っぽい人が立ち読みしてたから」
、通ったのか?」
 全然気付かなかった。
「うん。友達を駅まで送りにね」
 そういや今日、の幼なじみが遊びにきてたんだっけ。
「まだいるんでしょ?」
「あぁ」
 出ようとはしてたけど。
「じゃ、待ってて。一緒に行こうよ。ダメ?」
「いや、待っとく。俺、傘ないし」
「そうなの?」
「そうなの。だって晴れてたじゃん」
「確かにそうだけど…」
「なんだよ」
「別に」
 天気予報くらい見ろってんだろ?
 わかってるよ、そんくらい。
 わかってるけど、めんどくせーじゃん。
「じゃあ、多分あと五分くらいでそっちに着くから待ってて」
「わかった」
 これで濡れなくてすみそうだ。
 よかったよかった。
 がくるまであと五分くらいか…。
  もう一冊雑誌読むかな。



あとがき
もしかしておいら、最近雨ネタ多くない?
まぁ、梅雨だからってコトで許して下さい☆