ぶっさんLOVE



 俺の愛する彼女は最近岡田のファンだ。
「もーぶっさん最高♪」
 目を輝かせて叫んでるし。
 俺が彼氏だろ!?
「そんなに好きか?」
 あきれちまうぜ、まったく。
「うん、好きだヨ」
 ぬけぬけと!!
 あー、なんかムカツクな、コイツ。
「俺とどっちが?」
 意地悪したり。
「えー?」
 おいおい!
 即答じゃねーのかよ!?
「んー、今はぶっさん?」
「はぁ!?」
 俺じゃねぇの?
 そこは即答で「剛くん☆」とか言うトコだろ!?
 岡田がいいのかよ!?
「だったら岡田呼んでやろーか?」
 腹立つし。
 こんな女くれてやるよ。
「いい」
「はぁ?」
 即答?
「好きなんじゃねぇの?」
 わけわかんねぇ。
 なんだコイツ。
「好きだよ、ぶっさんが」
「だから、ソレ、岡田だろ?」
「うん。でも違うもん」
 はぁ?
 マジでわかんねぇよ。
 全然わかんねぇよ。
「あーもう知らねぇ。意味わかんねぇ」
 ざけんな。
 マジやってらんねぇ。
「ぶっさんは死んだんだもん。岡田くんじゃないんだもん」
 んな、いっしょーけんめー説明されてもわかんねーっつーの。
 無視。
 完全に無視。
 さすがに寛大な俺様もキレるっつーの。
「剛くん?」
 なんだよ。
 返事なんかしねーぞ。
「ぶっさんはね、もう、がんで死んじゃったんだ」
 はぁ?
 オマエ頭おかしいんじゃねぇ?
「っていうかね」
 もう、マジ無視。
 ぶっさんって何だよ。
 岡田の役だろ?
 何がいいてぇんだよ。
「私が愛してんのは、剛くんだけだよ?」
「はぁ?」
 あ、ヤベ。
 思わず声がもれちまった。
「ぷ」
 くそ、こいつ笑ってやがる!
「あーもう、マジムカツク!オマエ一回死んでこい!!」
「ヤダ」
 俺、おどらされてる?
 俺ってば手玉にとられてる?
 うぁ!
 最悪!!



あとがき
「木更津キャッツアイワールドシリーズ」当時に書いたと思われるもの。
発掘発掘~。
相変わらず意味不明でごめんちゃい。