たなばた
「星が綺麗だね」
窓の外を眺めて、准くんが言った。
だけど、私の目には星なんて映らなかった。
「どうしたの?なんで泣いてるの?」
准くんが、私の頬に触れた。
「だってぇ」
私の目には次から次に涙が溢れて。
「准くんがぁ」
「俺が?」
准くんが微笑んだ。
あったかい。
「来てくれたからぁ」
止まる事を知らない私の涙。
「そんなに寂しかった?ごめんな?」
准くんが、髪を撫でてくれる。
私は首を横に振る。
「違うの。だって、今日は特別だから」
会えない二人。
寂しさには慣れないけれど、それでも准くんといたい。
特別な日。
七夕。
織り姫と彦星みたいに会えたこと。
それが、うれしかった。
天の星みたいに、一年に一回ではないけれど。
まるで、その伝説が私たちの事みたいだったから。
今日、晴れたこと。
星が出会ったこと。
私の彦星が現れたこと。
それが、うれしかった。
「なぁ、たんざく書こっか?」
准くんが不意に言った。
「ずっと一緒にいられますように、って」
あとがき
えー。
UPしている本日、雪が降っております。
積もっております。
ですが、思いっきり七夕ネタです。
どうやら去年の七夕に走り書きしていたのを発見。
せっかくなのでUPしてみましたw