未完成方程式2



 長ちゃんが連れてきたちゃんは、確かに光一好みの顔で一目惚れしたんも分かる気がした。
「初めまして、ちゃん。長ちゃんから話は聞いとったけど、ホンマ可愛いんやね」
「えぇ!?」
 僕の一言でちゃんは顔を真っ赤にして長ちゃんを振り返った。
 なんや、行動も可愛いやん。
「ようこそ、俺らの楽屋へ」
 光一が王子様スマイルをちゃんに向ける。
 コイツ、ホンマ本気なんやなぁ。
「なんやなんもない所やし、僕ら仕事で楽屋おらんかったりもするけど、長ちゃんと光一もおるからゆっくりしていってーな」
 光一と仲良くなれるように一応伏線を引いておいたる。
 僕はあと少ししたら楽屋を出て、当分戻ってこない予定やから。
「ありがとうございます」
 何も知らへんちゃんは僕に嬉しそうな表情を見せてくれた。
 なんや、ちょっと可哀想やな。
 僕に会いに来てくれたのに、僕とは殆ど話がでけへんなんて。
「失礼します。KinkiKidsさんスタジオにお願いします」
「あ、はい。今行きます」
 僕らを呼びに来たスタッフに返事をして、部屋を出る。
「ほな、いってくるね。長ちゃん、ツナギよろしゅう」
 多分僕ら二人での収録が三十分位かかるから、光一さえおらん状態が続くことになってまう。
 まぁ、その間長ちゃんは光一のことをちゃんにアピールするらしいけど。
「また後で会おうな、ちゃん」
 光一は一度閉めた扉をもう一度開いて、部屋の中に顔だけ覗かせて言った。



あとがき
ようやく二話をUPです。
遅くてごめんなさい。
あれ、この長編、ひょっとして意外と長い?(今更気づく