未完成方程式3
収録が終わって、光一だけが楽屋に戻った。
僕は自販機で買ったジュースを飲みながら、携帯に入ってるゲームで暇つぶし。
あと10分くらいしたら戻ろうかな。
「あれ?剛くん?」
名前を呼ばれて振り返ると、ちゃんがおった。
「ん?どうしたん?」
ここは楽屋とは逆の方向やのに。
なんでこんなとこにおるんやろう。
「ちょっとおトイレに行ったら迷子になっちゃって。……楽屋ってどこでしたっけ?」
ちゃんは恥ずかしそうに言った。
「そしたら、一緒にもどろうか」
携帯をたたんでポケットに突っ込み、飲みかけのジュースを持って席を立つ。
「剛くんはここで何してたんですか?」
「ん?喉が渇いたからさ」
そう言ってちゃんの目の前にジュースを掲げる。
楽屋にもあると言われたら困るけど。
一応、楽屋には無かった飲み物選んだつもりや。
「そうなんですか」
ちゃんは特に疑問に思ったりはしなかったみたいで。
「あの、剛くん」
ちゃんが、僕を真っ直ぐ見た。
「ごめんなさい」
「え?」
いきなりのちゃんの言葉に驚く。
「いくら智也の友達だからって言っても、それを利用して剛くんに会おうだなんて……私、意地汚いですね」
うつむいてしまったちゃん。
「そんなことあらへんよ」
ちゃんはそんな風に言うけど。
本当は光一に会わせる為に来てもらったわけやし。
僕らの方がよっぽど意地汚いんちゃうかと思った。
あとがき
なんか、更新異様に日付が空いちゃいましたねw
申し訳ないです。
まだまだ先は長いですがよろしくお願い致します。