未完成方程式8



 電話が、通じてしまった。
『はい』
 受話器の向こうから、ちゃんの声。
『もしもし?剛くん?』
「あ、うん。僕やけど」
 まさか、繋がるなんて思わなかったから、言葉が続かない。
『もしかして、光一くんもいるんですか?』
「あ、うん。長ちゃんもおるよ」
 僕もちゃんも言葉を探すのに時間がかかって、なかなか会話がすすまない。
『迷惑かえてしまって』
「そんなこと、ないよ」
 光一と長ちゃんは、僕を凝視しとって。 『光一くんの気持ち、嬉しかったけど、やっぱり私……』
「そっか」
『うん』
 二人の視線に耐えきれなくなって、僕は壁と向き合うことにした。
「光一に伝えること、ある?」
『剛くん、あの、私の気持ち光一くんや智也には……?』
「ううん。誰にも」
『そっか、ありがとう』
 安堵したような声が、耳に届いた。
「それで、光一には?」
『……ごめんって、伝えて。今はそれしか思いつかなくて』
「わかった」
 きっと、光一は納得せぇへんやろうけど。
 これ以上ちゃんを苦しめることは出来へん。
『一度、一人きりになって考えてみようと思うの。いつまでも不毛な気持ち抱いていても進まないから』
「そやね。それがええんかもしれへん」
 逃げてるわけやないんや。
 ちゃん、前向きや。
 よかった。
『それで、もし、光一くんの事を選んだら、今度は私から告白するから』
「それは、言ってもええの?」
『剛くんにまかせる』
 ちゃんが、少し笑った気がした。
「じゃぁ、ね」
『うん、ごめん。よろしくね』



あとがき
わはー。
何か会話。
電話。
よくわかんないっすね。(爆死)