殺虫剤男1



「ねぇねぇ、ばるさん。明日一緒に遊ばへん?」
「えぇけど。えぇけどな、俺を殺虫剤の名前で呼ぶな?」
 俺を殺虫剤呼ばわりするこの女のことを、俺は好きでしゃぁない。
「信五くん、いいってー。三人で遊ぼうねー」
「はぁ?」
 思わず声が漏れる。
 は村上くんに向かって嬉しそうな顔をしとる。
 何でやねん!?
 俺と遊びたいから誘ったんちゃうんかい!!
「おぅ。良かったな。んで、ドコ行こか?すばるはドコがええ?」
 村上くんはいつも通り普通な態度。
 そりゃ、はもともと村上くんの友達やし、初めて会った時ももしかして彼女ちゃうか思ったくらいやし。
 やけど、二人とも否定しとったし、ラブラブな感じには見えへんし。
 二人がデキとるんなら俺まで誘う必要ないし。
 やけど、と遊ぶ時はなぜか必ずついてくる。
 絶対三人なんや。
 村上くんが俺のコイゴコロの邪魔しとるんやなくてが村上くんを連れて来とるみたいやし。
 俺にはが分からへん。
「ばるさん行きたいとこないの?」
「だーかーら、俺は殺虫剤ちゃうっちゅーに」
 だいたい、なんで俺はこんなヤツが好きやねん!?
「だったら、私の行きたいトコでいい?」
「無視かい!」
 あーもう、コイツ信じられへん。
 なんやねん、コイツ。
「前から行きたかったトコあるんだ♪」



あとがき
夏に書いていたのを発掘。
唐突にばるさんなのは何故かよくわかんないですw
まぁ、よかったらお付き合い下さいませ。