側にいたいから2



<side  健>

 愛してる。
 愛してる。
 のこと、誰よりも愛してる。
 一方的な愛でしかないのは嫌。
 好きだよ。
 大好きなんだ。
 だけど、は、俺のことを見ていない。
 恋人じゃない。
 それでもいい。
 側にいさせて。
 本当はに愛されたいけど。
 俺が恋人になれないのは分かってるから。
 分かってるけど。
 愛してる。
 愛してるんだ。

「あっれ~?ちゃんじゃん」
 剛が愛しい人の名前を呼ぶ。
 振り向くと、そこにがいた。
「何?健に会いにここまできたの?いいなぁ~健は」
 井ノ原くんが茶化す。
「うるせぇよ」
 の手を引いて楽屋から出る。
、どうしたの?」
 が自分から楽屋に来るコトなんて、滅多にないことだから。
 予想はつくんだけど。
「仲直り」
 一言だけ言って、手を差し出す
「…長野くん?」
 俺の言葉にうなずく。
 また、だ。
 は、長野くんの言葉に逆らえないんだ。
 俺の様子がおかしいとか思って、長野くんはに連絡したのだろう。
 長野くんは、メンバーの俺を心配してくれてるだけだって分かってる。
 の気持ちを知らないのだから。
 それがどんなに残酷なことかを知らない。
 俺は、の差し出された手をとる。
 それがどんなにを苦しめるか知っているのに。
「戻ろ?みんなが心配しちゃうよ?」
 が笑顔で言う。
 ねぇ、心配するのは「みんなが」じゃなくて「長野くんが」じゃないの?
 どんな辛い気持ちでが笑っているんだろう、とも思う。
 でも、俺は、を手放したくないから。
 恐ろしいことを考えてしまう。
「そうだね」
 俺も笑顔で言う。
 最低だ。
 二人で楽屋に戻る。
「仲直り出来た?」
 長野くんが微笑んで言う。
「うん」
 がその笑顔に応える。
 俺の心は痛む。
 きっと、それは、ほどじゃないんだろう。
「え?二人、喧嘩しとったん?」
 岡田が言う。
「気づけよ、オマエ」
 井ノ原くんも気づいてたんだ?
「機嫌悪いなぁ~とは思ってたんだよ」
 剛が言う。
「そっか、原因はちゃんだったのか」
 坂本くんが妙に納得した笑顔で言う。
「健はホントちゃんにベタ惚れだよな」
「剛くん、それ、今更やで(笑)」
「溺愛っつーやつでしょ?俺もきゃわいい彼女ほしいなぁ~」
 井ノ原くんが俺の背中をたたく。
「痛いよ!」
 でも、本当に痛いのは心なんだ。
 を愛し続ける限り、この痛みは消えない。
 それでも、を手放したりはしない。



あとがき
なんじゃぁこりゃぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!!!
そして、まだ続きます。っていうか、終わりません。
どうしろっちゅうねん!この話!!!
え?書いたの私?はい。そうです。ごめんなさい。