側にいたいから7
<for the Future>
「お邪魔しま~すv」
健が博を迎える。
「何?大事な話って?っていうか、健、テンション低すぎない?」
「…そう、かも」
「え?やっぱり良くない話なんだ?」
「わかんない」
「何それ」
博はため息をつく。
「まぁ、電話きた時に健の声が真剣だったから、それなりの覚悟はしてきてるよ」
「ん。ありがと」
健は
のいるリビングに博を招き入れる。
「長野くん、来てくれたよ」
健は
に言う。
「え?話があるのって、健じゃなかったの?」
博が部屋で待っていた
を見て驚く。
「微妙?」
健が答える。
博はそれを不思議に思うが、敢えて口にしなかった。
「お久しぶりです…」
か細い声で
が挨拶する。
「久しぶりvなんだか、健だけじゃなくて
ちゃんも元気ないね?」
博はいつもの笑顔を絶やさずに挨拶する。
「長野くん、緑茶でいい?」
キッチンから健がたずねる。
「いいよ~」
「よかった~。もう淹れちゃったんだよね☆」
健が悪戯に笑う。
けれど、その表情は、健がいつもと同じように振る舞おうとしていることが見て取れた。
「それ、聞く意味ないじゃん?」
博はあくまで冷静に、笑顔を絶やさずにいる。
「取り敢えず座ってよ」
お茶を3人分運んできた健が言う。
博は健と
とに向かい合って座った。
「ごめんね、長野くん。突然呼び出したりして」
健が申し訳なさそうに言う。
「いいよ。どうせヒマだったし。それに、健が俺を呼び出すなんて、よっぽど真面目な話なんだろ?」
「…うん」
健はうつむいている。
「…あの、ね」
が口を開く。
「私、健くんにプロポーズされたの…」
「え!?本当!?めでたいじゃん!!…なのに、暗いの?」
健と
が沈黙する。
博は怪訝に思いながら、その視線を健に向ける。
「俺は、
を愛してる」
博の目を見て健が言う。
「知ってるよ」
博が頷く。
「でも…」
健の視線が
に移る。
博もその視線を
に移す。
は腹を決めて、博を見据える。
「あのね、長野くん。私ね、長野くんが好きなの」
「へ?」
博が間の抜けた声を漏らす。
「え~と、ソレはどういう意味でとればいいのかな?」
顔を少し引きつらせながらも笑顔で
に聞く。
「…私と健くんは、本当の恋人同士じゃなかった」
はぽつぽつと話し出す。
「私、健くんに告白されたとき、好きな人がいなかったの。そしたら、健くん。少しずつ健くんのことを少しずつ好きになればいいって言ってくれたの」
博は健に視線を向けた。
健はうつむいている。
否定しない。
博は
の話が真実であると確信して、視線を
に戻す。
「でもね、でも、私が好きになったのは、健くんじゃなくて、長野くんだったの」
長い沈黙。
も、健も、博も口を開かない。
3人とも、何を言えばいいのか分からなかった。
あとがき
まだ終わらないのかよ…。長い…。遂に(やっと)博くんが登場です。はぁ。
頑張って終わらせようっと。「次こそっ!」と、思いながらダラダラと…。