側にいたいから8
<in the Future>
沈黙を破ったのは健だった。
「俺、全部知ってた。気づいてた。でも、今日まで口にしたことなかった。
も口にしなかった。暗黙の了解ってヤツだったんだ」
次に口を開いたのは
。
「私、健くんが一緒にいてくれるのに甘えてたの。だって、健くんと別れてしまったら、もう、長野くんにも会えなくなると思ってたから…」
が言葉に詰まると、健が再び話しだした。
「俺、それでも良かった。
の側にいられるならそれで良かったんだ」
博はただ黙って聞いている。
「自分勝手だった。俺も、
も。イケナイことだった分かってた。でも、今まで何も出来なかったんだ」
健の言葉に続けて
が言う。
「健くんがね、言ったの。私の気持ち、長野くんに伝えようって。今まで出来なかったけど、やっぱり、伝えなきゃ、何も始まらないし…。それに、終わらない。健くんのこと傷つけ続けるのは辛いから」
再び訪れる沈黙。
「…で?」
博が一言だけ言う。
健と
は面食らう。
「で?だから何なの?」
博の顔はなぜかすっきりしていた。
「長野くん?」
健はそんな博の表情を不思議に思った。
「話したいことはそれだけ?」
博が微笑む。
ただ、目は笑っていない。
「2人は俺に何をして欲しいわけ?」
博は席を立つ。
「俺が
ちゃんを好きだって言えばいいの?それとも、嫌いって言えばいい?俺がここにいる必要なんてないんじゃない?」
博は部屋を出ていこうとする。
「長野くん!!」
健がイスから立ち上がる。
ドアノブに手をかけた博が振り返って言った。
「誰かに聞いて欲しかっただけでしょ?2人ともすっきりしたんじゃない?2年間も一緒にいたんだから、今更俺が口を挟む必要なんてないよね?ちゃんと2人で話し合えよ」
天使のような微笑みを残した博は出ていった。
静寂が部屋を支配した。
2人とも、何も喋らない。
健は博の言葉の意味を考えている。
も博の言葉の意味を考えている。
「…ねぇ、
」
博の消えたドアに視線を向けたまま言う。
「すっきり、した?」
も博の消えたドアに視線を向けたまま言う。
「…健くんは?」
「わかんない」
「私、長野くんに「好き」って言われても、「嫌い」って言われても困ったと思う」
が視線を健に移した。
「なんで?」
健は不思議そうに
を見る。
「わかんないけど。だけど、長野君に、気持ち伝えたら、自分の気持ち、微妙に違ってることに気づいた」
「は?」
「確かに、はじめは長野くんに恋心を抱いてた。でも、今は、長野くんのこと、彼氏の友達として好きだって気づいた」
「どういうこと?」
健は理解できないといった顔で
を見る。
「多分、健くんが優しいから、罪悪感だけ残ってた」
「俺が、悪いの?」
眉を寄せて健が言う。
「そうじゃなくて…。私、健くんと一緒にいるのが当たり前で、健くんみたいに気持ちを素直に行動に移せないから、自分で気づいてなかったの。とっくに健くんのことが好きになってるって」
「…え?」
「多分、長野くんが言ったのは、このことなんだね」
健は
の言葉に混乱していた。
「好き。健くんが好きだよ」
が健に微笑んだ。
「…ホント?」
健は半分放心しながらたずねる。
「大好きだよ、健くん」
は健に抱きつく。
健の瞳から涙をこぼれた。
次の日、V6のメンバー全員が同じ仕事だった。
健と
は婚約したことをメンバーに告げた。
博は優しく微笑んで「良かったね」と言った。
あとがき
ようやく終了!!疲れた~☆長かった!しかも、書いてる本人が全く理解できてない。
途中でやめるわけにもいかず、なんとか…。
ラスト博くんだし。結局。あはは。博くんは天使です。(壊)