似すぎた二人7



 博が来るのは早かった。
 坂本くんから写真のはなしを聞いて、どうするか話し合おうとしていた瞬間、チャイムが鳴った。
「もう、来たのか?」
 坂本くんが眉をひそめる。
「どぉしよぉ」
 どうしていいのか、分からなくて。
 博に会いたくなくて。
 だけど、会いたくて。
 逃げたくて。
ちゃん、ここにいて。俺が行くよ。玄関で、話をつけるから」
「う、うん」
 私は頷くことが精一杯で。
 ドアを叩く音が響いて。
「坂本くん!!いるんだろ!?話があるんだ!」
 博の声。ずっと聞きたかった声。
 会いたかった人。
 私の愛する人。
 彼が声を荒げている姿なんて見たことがなかった。
 彼はいつも優しくて。
 笑ってて。
 でも、聞こえてくる怒鳴り声は、確かに博で。
「じゃぁ、いってくるから」
 坂本くんは私に微笑んでリビングを出ていった。
 これから何が起こるのか分からなくて。
 ただ、ドアの横に立って、2人の会話を聞いてることしか出来なかった。

「とりあえず、中に入れ。近所迷惑だろ?」
 坂本くんは博を玄関まで迎え入れた。
「ねぇ、コレ、どういうこと?」
 博が何かを坂本くんに見せた。
 多分、写真。
「…よく撮れてるな」
「これ、 だよね?」
「そうかもしれないな」
「とぼけないでよ!!」
「…」
「何で坂本くんと が一緒にいるの?」
「話してただけだよ」
「本当に?」
「ああ」
「じゃぁ、この写真は何なの?話しただけ何て冗談でしょ?」
「何もしてないよ」
「抱き合ってるじゃん!手ぇつないでるじゃん!ドコが何もしてないんだよ!?」
「やましいことはしてねぇって言ってんの」
「何それ?俺をおちょくってんの?」
 博の声が震えてきた。
 こんなに激しい博を私は知らない。
 博のこと、何も知らない。
「ねぇ、いつから?いつから と付き合ってたの?」
「何言ってんだよ」
、俺に飽きたって言ってたんだ。他の男が出来たのかもしれないって思ったんだ。だけど、まさか…。坂本くんのトコにいってたんだ?」
「違う」
「何が違うの?普通、しないよね?友達の別れた彼女にこんなこと。しかも 、この家に来たんだろ?この写真、ココに入るトコだもんね?肩なんて抱いちゃってさ」
「長野!落ち着け!」
 坂本くんが博の両腕をつかむ。
 写真が床にバラバラと落ちた。
 博が坂本くんを睨んでいる。
 見たことのない表情。
 怖い。
 こんな顔をするなんて知らなかった。
 こんな顔が出来るなんて知らなかった。
 笑った顔しか思い出せない。
「落ち着け、長野。確かに俺は ちゃんと一緒にいたし、彼女はここに泊まった。だけど、何もしてない。一緒にいただけだ。オマエが心配してるようなことはないから」
 そう言い切った坂本くんに顔を近づけた博が呟いた。
「… の臭いがする」



あとがき
話がどんどん意味不明に。あはははははは。(滝汗)さっさと終われって感じですよね…。
ところが、この先がまだ長い。(爆)