似すぎた二人11
私が泣きやむまで、博は私を抱いていてくれた。
「もう、大丈夫?」
そう言って微笑んでくれた博に頷く。
「コラ」
坂本くんの声がした。
「俺は何なんだよ。
ちゃんに存在否定された上に完全無視かよ」
え?存在否定?やば…。
「あれぇ?坂本くんいたんだぁ?」
博が笑顔で言う。
「へーへー。どうせ俺は邪魔者ですよーだ」
そう言う坂本くんは笑っていた。
「坂本くん…」
声をかけてみる。
「ん?」
「ありがとう」
「本当にそう思ってんのかよ?俺の存在否定したくせに」
おどけてみせる坂本くん。
だけど、どこか寂しそうで。
「坂本くん」
博が真面目な顔で坂本くんに言った。
「何だ?」
「好きだったんでしょ、
のこと」
へ?
「まぁな」
何?
嘘でしょ?
何の冗談?
もしかして、本当なの?
「バレたか」
坂本くんが笑う。
「まぁ、なんとなくね」
博も笑う。
「付き合い長いからな。隠し通しすのは無理か」
坂本くんが、私を好きだった?
嘘だよね?
冗談だよね?
気づかなかった。
「
を自分の彼女にすることも出来たんじゃない?」
「まぁな」
平然とそんな会話しないでよ…。
「だけど、俺は、長野の側にいるときの
ちゃんの笑顔が一番好きだからさ」
坂本くんが微笑んでくれる。
にっこり笑ってくれたから、私もつられてにっこり笑う。
「やっぱ可愛いわvvv」
坂本くんの顔が崩れる。
あー、この顔はヤバイかも。
鼻の下がのびてる…。
「
vvvv」
坂本くんに抱きつかれた。
っていうか呼び捨て!?
「さ、坂本くん!?」
「
から離れろ!!っていうか、何で名前呼び捨て!?」
博と私はうろたえる。
「うーん?だって前は名前で呼び合ってたし?ねぇ、
。俺のこと前みたいに昌行って呼んで?」
「は??坂本くん??」
この人は、何を突然。
もしかして、存在無視(or否定)したことへの復讐!?
「長野、やっぱ
は返さねぇよ。俺、
のこと愛しちゃってるしv」
はい?
何ですと?
「坂本くん、笑えない冗談はよそうね?」
博の笑顔が怖い。
「冗談?本気だよ、本気。ライバル宣言?」
坂本くんの不適な笑み。
あの…。
どうなってるんですか?
あとがき
まぁ、いつの間にかコミカルな話に方向変換しちゃってますね。あら?
もうちょこっと続きます。もう少しおつき合い下さい。