sweet baby2



「なぁ、何か健の様子おかしくねぇ?」
 剛は快彦にこっそりと声をかけた。
「確かにここ何日か元気ないんだよな。何かあったのかもな」
「何かって何だよ」
「彼女と喧嘩したとか?」
 剛がため息を付く。
「今までだって喧嘩くらい何回かしてるだろ。でも、あんな感じの健なんて見たことねぇよ」
「だよなぁ~。じゃあ、一体なんだろうね?」
「それがわかんねーから細目に聞いたんだろ?聞き返すな!」
「おお!」
 今気づいたように言う快彦。
「…馬鹿?」
「何をコソコソ話しよるん?」
 准一がしゃがみこんでいる剛と快彦を上から覗いた。
「うっせーデコ。何でもいいだろ」
 剛がふてくされて言う。
「何なん。僕は仲間はずれなん?」
 言いながら剛と快彦の間に割り込み、座る。
「いやさー、最近健ちゃんの様子がおかしいねーっていう話しをしてたんだけどね」
 快彦が准一に言う。
「健くんか…。でも、僕らがどうにか出来ることやったら相談してくれてるんちゃうかな?」
「だよなー」
「だからって、こんなの健じゃねぇよ!」
 剛はイスに座って携帯を見つめたまま動かない健に視線を向けた。
 その健の隣で博は一人黙々と雑誌を読んでいる。
 ゆっくりと移動し、健の後ろに立つ昌行。
「なぁ、健」
 昌行が健の肩に手をおいた。
「…ん?坂本くん?」
 虚ろな目で健は昌行を見る。
「何かあったのか?お前、最近おかしいぞ」
「…」
 健は答えない。
「言いたくないならいい。だけどな仕事に支障が出るようだったら、全部吐かせてやるからな」
 昌行は優しくもなく、責めるでもなく、無表情のまま言った。
「…ごめんね」
 健は目を伏せて言った。



あとがき
さて、1回目ととの関係が見えないように書いたつもりなので、さっぱりわからないかも。
これから先も断片的に、でも時間の流れの順番は入れ替えずに書いていくつもりです。
今回一応全員登場。次回は3人です。(爆)