sweet baby11



 健の家に3人が集まった。
  と唯一連絡の取れる博。
  の恋人であるはずの健。
 V6のリーダーとして立ち会う昌行。
「いい?この電話に非通知でかかってくるから。まずは、俺が取る。それから、スピーカー機能をONにして全員に聞こえるようにする。それでいいね?」
 博が健の家の電話機を指しながら確認する。
 健と昌行は頷く。
 博はったった一言「いいよ」とだけ書いたメールをに送信する。
 しばらくして、電話が鳴る。
 ディスプレイには「非通知」の文字。
「もしもし」
 博が受話器を取る。
 それから、通話相手に向かって何度か相づちをうつ。
「じゃあ、健に代わるね」
 博は健に受話器を私、スピーカー機能をONにした。
「…もしもし??」
 健が恐る恐る声を出す。
『…健くん』
 の声が部屋に響く。
『久しぶり、だね』
「うん」
 しばらく、沈黙が続く。
『ごめんね』
 先に口を開いたのは
『驚かせちゃったよね。心配させたちゃったよね。ごめんね』
「…?」
『わがままで、ごめんね』
「わがまま?わがままって、何が?」
『きっと、もう、会うことはないから』
「…え?」
 健は固まって動けない。
『ごめんね』
「何で?分かんないよ。何でもう会えないの?は、僕のこと嫌いなの?」
 今にもない来だしそうな顔で健が訴える。
『違う!違うよ。私が健くんを嫌いになることなんてない』
「じゃぁ、何で?僕はずっと、と一緒にいたいのに」
『ダメなの。もう、一緒にいられないの』
「分かんない、分かんないよ」
『私のこと、忘れて?私は、健くんにとっていないほうがいい存在だから』
 その言葉を聞いて、健と昌行は困惑していた。
 博は辛そうに顔をゆがめた。
「僕は、がいなきゃだめなんだよ?もう、ずっと仕事もミスばっかで、のことばっか考えてんだよ?」
『…健くん』
「お願い。僕と一緒にいて。側にいて」
『…それだけは、できない』
…」
『さよなら、だよ健くん。もう、会わないし、連絡も取らない。これで、最後だから』
!?」
『さよなら、健くん。愛してるよ』
 電話が切れた。
 一方的にが電話を切った。
…」
 健は受話器を持ったまま立ちつくしている。
「健…」
 昌行が健の肩に手を置く。
 健は昌行の胸で泣き始める。
「何で?何で?分かんないよ。分かんないよぉ」
 博は健が手放した電話の受話器を本体に置く。
「言っておくけど、ちゃんは本心しか喋ってないから」
「長野?」
 博の言葉に昌行が眉を寄せる。
「彼女は今でも健を愛してる。だけど、本気で健と離れたがってる」
「なんでっ」
 健が、昌行にしがみついたまま声を荒げる。
「理由は言えない。誰にも言えない。健にも、坂本くんにも。俺は知ってるけど、それを誰かに言うのはちゃんの本意じゃないから」
 博は健に近づいていく。
「健、これ以上ちゃんを苦しめないであげて」
 健は顔を上げて博を見た。
「苦しめる?」
「悩んだんだよ、ちゃん。これからどうするか。健のこと。 ちゃん自身のこと」
「何でっ?何をっ?」
「やっと彼女が出した結論なんだ。俺は、ちゃんの思うとおりにさせてあげたい」
 昌行がまっすぐ博を見る。
「お前、まさか…」
「好きだよ?」
 博が自嘲気味に微笑む。
ちゃんのこと、愛してるよ?だけど、何もないから。彼女は俺の気持ちに気づきもしないから。ちゃんには健だけだから」
「長野…」
 昌行は何か言いたげに博を見た。
「坂本くん、健のことよろしく。俺、ちょっと用があるから行かなきゃいけないからね」
「あ、あぁ」
 博の言葉に昌行は反射的に返事をした。

 博は玄関から出て行き、部屋には昌行と健が残される。
 最後に残した博の言葉の真意は昌行には分からなかった。



あとがき
あと一回で終了です!てか、鬱。打てません!(汗)
頑張って年内に終わらせてやる~!!!!