微熱05



っ! は!?」
 帰ってくるなり、健はドタバタと。
 ったく。
 もう少し落ち着けよ…。
「健、静かにしろ。 が起きちまうだろ」
「ごめん」
 なんだかね。
 こんな子供みたいなやつが父親でいいのかね。
「おかえり健くん」
 が微笑む。
「あ、ただいま」
 思い出したように健。
「彩花、大丈夫なの?」
 健は の頬を触る。
「うん。ただの発熱。ごめんね、かかりつけの小児科が開いてないくらいでパニクっちゃって」
 は言いながら舌をだした。
 ってことは、気が落ち着いたのかな。
 ふざけられるわけだし。
 よかった。
 と健と
 やっぱ、三人一緒にいたら、どこから見ても親子だ。
 しかも、すごく仲のいい。
 ここにいるオレはただの邪魔者でしかないように思える。
 さみしいもんだ。
 オレは、笑って見てるしかないのか。
 に未練がないって言ったら嘘になる。
 だけど、二人を祝福したのは嘘じゃない。
 幸せでいてほしいと思う。
 そこにオレはいないほうがいいんじゃないのか。
 二人から、三人から離れたほうが。
「坂本くん、ありがとう」
 健がまっすぐオレを見てる。
 も。
「いや、たいしたことしてねーし」
 照れる。
 必要とされてるらしい。
 オレも少しは役に立つらしい。
「坂本くんいなかったら、何も出来なかったと思う」
 言うなよ健。
 オレ、そんなに信用できないよ。
 だって、今も。
 ずっと。
 いつも。
 嫉妬しているんだ。



あとがき
とってっも孤独な坂本さん。
って、おいらは坂本さんを痛めつけるのが好きなのか?(汗