contact-02
コンサートは終わった。
きっと、もう、二度と来ない。
ここにはオカダくんがいない。
もう、会えないのだと悟った。
今の岡田くんは、私の知っているオカダくんとは違うのだと。
オカダくんは、私の抱いていた幻想でしかないのだと。
心に凩が吹くみたいで。
どうしたら良いのか分からなかった。
「すみません」
規制退場の中、係の人が声をかけてきた。
「ちょっといいですか?」
私、何かした?
別にチケットをダフ屋から買ったわけでもないし、撮影とかもしてないよ?
「さんですよね?」
どうして私の名前知っているの?
「あ、はい」
…あれ?
この声。
この口元…。
もしかして。
「岡田くん?」
にっこり笑ってくれる。
「さんやろ?中学の時、隣のクラスやった」
「あ、うん」
覚えていてくれた?
「ちょっと。ここじゃ話しづらいから、ついてきてくれる?」
あ、そっか。
岡田くんはアイドルで。
しかもここはファンの人たちがたくさんいる場所なわけで。
ばれたら大変だよね。
岡田君の背中を追って、人の列とは逆の方向へと進んだ。
あとがき
ようやく岡田くん登場。
一話は名前だけだったので…。
これから徐々に進めていきます!
相変わらず短く切れててゴメンナサイ。