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 コンサートは終わった。
 きっと、もう、二度と来ない。
 ここにはオカダくんがいない。
 もう、会えないのだと悟った。
 今の岡田くんは、私の知っているオカダくんとは違うのだと。
 オカダくんは、私の抱いていた幻想でしかないのだと。
 心に凩が吹くみたいで。
 どうしたら良いのか分からなかった。
「すみません」
 規制退場の中、係の人が声をかけてきた。
「ちょっといいですか?」
 私、何かした?
 別にチケットをダフ屋から買ったわけでもないし、撮影とかもしてないよ?
さんですよね?」
 どうして私の名前知っているの?
「あ、はい」
 …あれ?
 この声。
 この口元…。
 もしかして。
「岡田くん?」
 にっこり笑ってくれる。
さんやろ?中学の時、隣のクラスやった」
「あ、うん」
 覚えていてくれた?
「ちょっと。ここじゃ話しづらいから、ついてきてくれる?」
 あ、そっか。
 岡田くんはアイドルで。
 しかもここはファンの人たちがたくさんいる場所なわけで。
 ばれたら大変だよね。
 岡田君の背中を追って、人の列とは逆の方向へと進んだ。



あとがき
ようやく岡田くん登場。
一話は名前だけだったので…。
これから徐々に進めていきます!
相変わらず短く切れててゴメンナサイ。