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「あのさ、さん」
 なんだか、申し訳なさそうに岡田くんが私を見る。
「はい」
「さっきも言ったけど、他のメンバーがさんのこと、気になってるらしくてさ」
「はい」
「楽屋で、待ってるんだよね」
 …は?
 楽屋で待ってる?
 誰が?
「会ってもらえる?」
 岡田くん以外のメンバー?
 って、V6のことだよね?
「そ、それ、いいの?」
 岡田くんとも殆ど接点がないような私が、岡田くんだけじゃなくて、他のメンバーとも会うだなんて。
「ええんやって」
 アイドルって、もっと、近づきがたいものじゃないの?
 さっき、私がステージの上に見た6人は、別世界の住人だと思ったのに。
「行こう、みんなが待ってる」

 どうして?
 私、忘れに来たのに。
 諦めに来たのに。
 コンサートを見て、岡田くんはオカダくんとは違うと思った。
 私も変わったけど、オカダくんも変わったんだって。
 もう、どこにもいないんだって。
 諦めることが出来た。
 忘れることが出来る。
 そう思っていたのに。
 私の目の前に、岡田くんがいる。
 光の中の岡田くんは、遠い世界の人だったのに、目の前にいる。
 時々、昔のオカダくんがダブってしまう。
 こんなハズじゃなかった。
 どうしよう。
 私、今の岡田くんのこと、好きになっちゃいそうだよ。
 本当に、いいの?
 このまま、岡田君と一緒に行っていいの?

さん?どうしたん?」
 岡田くんが振り返る。
「なんでもない」
 けっきょく、私は岡田くんと一緒に楽屋に向かってしまった。



あとがき
次回、6人揃います。
ぶっちゃけ、次回までが夏に書いたのの改稿です。
ってことで、その後を考えてません♪(マテ