スカート
「奈緒、なんでスカートはかないの?」
「だって、足が太いんだもの」
「気にするような太さじゃねーだろ?」
私は家の中でしかスカートをはかない。
だって、足が太いんだもん。
見せたくないじゃん。
なのに、昌行はスカートをはかせたがる。
家の中ではいてるの見てるからいいじゃん。
なのに、外に出る時にはいて欲しいらしい。
意味わかんないって。
「次のデートははいてこいよ」
そう言い残して去っていったのは二週間前。
で、今日がその『次のデート』ってやつで。
どうしよう。
好きじゃないもん、スカート。
昌行が喜んでくれるのなら、はいてもいいかなとも思う。
だけど、他の人が見て不快になりそうじゃない?
勇気ないよ…。
『迷うくらいならはけ!』
快くんに相談メール送ったら、返信された言葉。
世間の目ばかり気にしちゃだめだよね。
私にとって大切なのは昌行だもん。
昌行の喜ぶ顔、見たいし…。
「奈緒!遅れてごめん」
仕事の都合で遅くなるって言うから、ファミレスで待っていた。
食事は他の店を予約してあるからドリンクだけ。
昌行がきたから席を立つ。
スカートをはいてみたんだけど、伝票を持って先を歩く昌行は気づいてないみたいで。
「外に出てるね」
会計してくれる昌行に声をかけて駐車場へ。
昌行の車の前で待つ。
近づく昌行の足が突然止まる。
「どうしたの?」
びっくりしたような顔で固まったまま。
もしかしたら、気づいた?
「奈緒、スカート、はいたんだ?」
「うん。やっぱ、変?」
無言のまま返事がない。
「昌行?」
「ありがと」
そう言った昌行の顔は真っ赤だった。
あとがき
2005年初めての更新です。
っていうか、本当はコレ書いたのは去年の秋とか…。
気にしないでいきましょー!(爆)