「決めた!今日こそ俺、に告る!!!」

「「「「「「「は!?」」」」」」」

関ジャニ∞の楽屋、1人の男が叫んだ。




最後の決め手の清き一票!?




「…って、何で皆そない声揃えて冷たい反応すんの…?」

宣誓に近い叫びを上げたのも束の間、余りの周囲の無反応さに当事者(=村上信五)はうろたえ始めた。

渋谷「…だって今更やん。」

安田「村上くんがさん好きなことなんて、皆知ってますしね?」

大倉「そうそう。丸解りですよ。」

丸山「それに、別に報告せんでもえーやん?」

錦戸「…正直、どうでもえーし。」

 内「って言うか、村上くんまだ告ってなかったんやぁ?」

「…。」

言いたい放題言われること10数秒。

いつものように各々にツッコミ返す気力も無く、溜め息を吐いた村上はあることに気が付いた。

「って、横山さんだけ何でノーコメントなんですか!?」

そう、いつも真っ先に話に乗ってくる横山が今回に限って口を挟んで来なかったのである。

村上の発言に「そう言えば」とメンバー達も横山に目を向ける。

当の横山は「待ってました」と言わんばかりに不敵な笑みを浮かべ、立ち上がった。


その不気味さ(?)にメンバーは怯む(約2名は気にも留めていない様子だが)。

「…お前、さっき『に告る』言うたなぁ?」

「ゆ、言うたよ?」

「ふっふっふっ…その告白、待った―――っ!!!」

「えぇぇっ、何でね●とん風やねん!?」

横山のその発言に驚きつつも…悲しき哉、おかしいと思ったら即座につっこんでしまう大阪人の性。

「…って、それはさて置きやな。何で、お前に止められなアカンねん?」

「説明しよう。何故なら、俺は親衛隊隊長だからです。」

「知らんわ!」

「(無視)ってなわけで、ここは隊長としてお前がに相応しい男かどうか見定めなあかん。」

「なっ…何やねん、それ…。」

「よって、ここに『第1回・村上くんor横山くん に相応しい男はどっちでしょう選手権大会(仮)』開催!」

「タイトル長すぎるわっ!ってか、何でそこでお前の名前が出てくんねん!?」

「隊長=いざと言う時の本命候補なのだよ、村上くんv」

「ワケ解らん…。」

「(無視)ルールは簡単!ここに居るメンバーに、俺とお前のどっちがに相応しいか投票してもらう。
 で、最終的な投票人数の多い方がに相応しい、っちゅーことでへの告白権ゲット。どうや?」

「な、何て解りやすい…。」

「っつーか、何で俺らがそこに投票するって形で参加しなあかんのですか…。」

錦戸が呆れながらそう言って横山を見つめる。

その視線を捉えた横山はまた不適に笑って口を開いた。

「…じゃあ、お前はどっちや思う?」

その切り返しに錦戸は面食らう。

…が、少し考えた後、

「…じゃ、横山くんでv」

と言った。

「お、早速1票ゲットvリードやなぁvvv」

それに慌てたのは村上である。

焦るや否や、自分に懐いている内に(目をつけて)訊ねた。

「お、おい内!お前、どっちや思う!?」

「えっ…お、俺ぇ!?」

いきなり名前を呼ばれた内は驚いたように自分を指す。

その行動に村上がコクコクと頷く。

「そんなん、村上くんに決まっ…!?」

内が笑顔で、村上にそう告げようとした瞬間、背後から感じる冷たい視線。

「内、どっちや思う?」

振り返ると、横山に満面の笑みで先程の村上と全く同じコトを問われた。

その表情に恐れをなしたのか、内は恐る恐る口を開いた。

「…横山くんですっ(怯)。」

「そうやんなv」

「おい!?」

何を見たのだろうか、それだけ言って蹲ってしまった内を見て、村上は横山を問いただす。

「今お前、内のこと脅したやろ!?」

「え~人聞き悪ぅ。内の意見やん。な、内?」

「はい…。」

「ほら見てみぃ。これで2票、勝負は決まったようなもんやな。」

「…。」


思いがけない内の裏切り(?)で崖っぷちに立たされた男・村上。

否、そもそも、なんでこんなコトに巻き込まれているのか。

元はと言えばこんな勝負は不必要であって、止める間も無く流れで始まってしまったので

自分も同じように流されて無意識の内に参加、と相成っていたのだが。

それにしても、もう止められない所まできている。

しかも、自分は圧倒的に不利である。

このままでは流し流されて、最終的に自分の想いまで流されてしまうかもしれない。


…と、その時。

「俺は、村上くんやと思いますよv」

「「!?」」

苦労人・村上を見ていたのか、天使が微笑んだ。

「や、安田…。」

「やっと告白する気になったんやから、頑張って欲しいやないですか。だから、村上くん。」

そう言って微笑んだ安田の笑顔に、今日ほど感謝したことは無い、と痛感する村上。


「…ふん、まだ2対1やもんな。俺の方が勝ってるっ。」

「あ~…俺も村上くんや思いますね~。」

「「!?」」

再び村上に舞い降りたマイペース男…基、天使が1人。

「誰が見てもさん好きなんバレバレやったのに、何も言わんかって。その村上くんが告白する気になったんでしょ?
 いいチャンスやないですかぁ。結果はさて置き、当たって砕けた方がスッキリするし、頑張って欲しいやないですか。」

「大倉…。」

再びそんな言葉を掛けてくれるメンバーの優しさに感動する村上。

「…それ、同じコト俺が言うたし、どさくさに紛れてとんでも無いコト言うてんの気付いてますか…?」

感動に打ちひしがれる村上に、安田の指摘(のようなツッコミ)は届いていないようだ。

「…と、言うことは…?」

「2対2で同点…やな。」

あっという間に追いついた村上と、追いつかれた横山。

2人の間に微妙な空気が流れる。

「マル、お前どっちや思う?」

その空気に耐えかねたのか、安田が慌てて未投票の丸山に尋ねた。

「俺?俺はな~…横山くんかなぁ?」

「ウソやんっ!?」

予想が外れたのか、丸山の回答に安田は即座に反応した。

その答えに、勝利?を確信したのか、横山が口を開く

「俺の勝ちやなっ。」

「そんな…。」

完全に村上に感情移入していたのだろうか、安田が横山の発言に愕然とした素振りで返す。

「え、すばるくんまだ入れてませんやん。」

そこに再び舞い降りる、マイペースという名のエンジェル大倉。

その発言に「そういえば」とざわめくメンバー達。

「で、すばるくんはどっちなんですか?」

流れで司会進行?を買って出る大倉。

それがきっかけで全員の目が渋谷へと移る。

椅子に腰掛けていた渋谷は、顔を上げて横山と村上を交互に見た。

息を呑む2人。

村上は、横山と共に同期であるこの男の心中が読めないでいた。

自分を応援してくれるのか、それとも悪乗りして(否、もしかしたら最初からグルだったかもしれない)横山側に付くか。

そして、渋谷の答えは…



「…どっちでもえーやん。」



「「「「「「「え?」」」」」」」

この突拍子も無い答えに、誰1人としてツッコミを入れるでも無く、間抜けな声が響く。

「だから、どっちでもえぇって。意味解らんもん。」

「ちょっ…待って下さいよ!ここまでやったんやから、そこは投票してくださいよ!」

「えぇ~?めんどいわ~。」

「すばるくん!」

「…しゃーないなぁ…じゃ、今負けてる方。」

それだけ言って渋谷は「この話はおしまい」とばかりに手を振った。

その言葉にメンバー達は考え込む。

丸山「…っと、今3対2やから…負けてるんは村上くんですね?」

大倉「うん。で、じゃあ村上くんに1点入るから…3対3?」

 内「あ、同点や!」

安田「…じゃあ、あかんやん!?」

錦戸「…っつーか、投票人数6人しかおらんことに気付けっちゅーねん。」

渋谷「ホンマにコイツらアホやわ~。何で誰1人として気付かんねん。」

「…いやいや。そこ、気付いてたんなら最初から言えよ!」

成り行きを見守っていた当事者・村上の一言によって終了と相成る。


―――

「おい、どないしてくれんねん。時間の無駄やったやんけ。」

「横山くん、企画倒れですねv」

「うっさいわ!お前やって気付かんかったくせに!」

「お前らうっさい!!!」

「「…。」」

村上と横山の言い争い(と、内の余計な一言)を渋谷が制した。

「…そんなに、投票にこだわるんやったらなぁ、最後の1票、コイツに決めてもーたらどうや?」

「「コイツ?」」

渋谷の言葉に顔を上げる2人。

と、そこに居たのは…

「「!?」」

「久しぶり~v」

笑顔で自分達に手を振るだったのだ。

「お、お前なんでここに…?」

「ん?すばるくんに呼ばれてね。来てたんだ~。」

「い、いつからおってん?」

「えっと…『えぇぇっ、何でね●とん風やねん!?』って辺りから?」

「結構前やん!」

「しかもまたそんな微妙な時から…どこにおったんや?」

「すばるくんが座ってた、ソファーの後ろ?」

「何でそんなトコおんねん!」

「すばるくんが『ここで待っとけ』って言ったから。」

は、村上と横山の交互の質問1つ1つに丁寧に答えて笑った。

「質問はもうえぇか?」

「あぁ…。」

「なんか、これ以上聞く気力失せたわ。」

「そーか…じゃあ。話聞いてたから解ると思うけど。最後の1票、コイツらのどっちかに入れたってくれへんか?」

「「!?」」

渋谷の言葉に息を呑む2人。

その言葉には頷き、2人の方に目を向けた。

そして…





「私に相応しい男の人は…村上くんです。」






「「え…?」」

の答えに、2人が同じ言葉で反応する(もっとも、意味合いは違うが)。

「な、…それホンマ?」

「うんv」

確認するようにに近付く村上と、それに笑顔で答える

「ウソやぁぁぁぁぁ!!!」

そんな2人を見た横山はこれでもか、と叫んだ。

村上は、信じられないのかその場に固まってしまった。

「…ほんじゃ、邪魔者は消えるとしましょか?」

その様子を見て、安田は笑いながらそう言って楽屋を出て行った。

「ちゃんと言うんですよv」

村上の横を通り過ぎながら大倉がそう告げて、他のメンバーと共に安田に続く。

「ほら。ヨコ行くで?」

「嫌やぁ~っ!」

最後に渋谷が、抵抗する横山を引きずり、楽屋を出て行った。

ドアの閉まる音で我に返る村上。

そして、当然のようにと2人取り残されてしまう。

「…村上くん。」

「は、はい?」

痺れを切らしたのか、先に口を開いたのはだった。

「何か、話があったんじゃないの?」

「あ…はい。」

「なに?」

「…。」

少し自分の予定していた物とは違うのだが、そんなコトは言ってられない。

決心を固めて、村上は口を開いた。

「…。」

「はい。」

「俺…俺、ずっと前からお前のことが好きやった。だから、俺と付き合ってくれ!」


…ついに言った。

言えた!

でも、肝心のの返事がまだである。

村上が少し不安になったその時だった。

「…やっと言ってくれたね。」

「へ?」

その言葉に思わず顔を上げる。

そこには、照れ笑いを浮かべるの姿が。

「だから、気付いてたの!」

「えぇぇ!?」

メンバーだけでなく本人にまでバレていたと言うのか…。

そして、そのことに自分だけ気付いていなかったことに村上は恥ずかしさを隠せなかった。

「私も好きなのに…気付かないんだもん。」

「ご、ゴメン…。」

「もういいよ。言ってくれたしね?」

「じゃあ…付き合ってくれるん?」

「お願いしますv」

「やったー!、めっちゃ好き!」

「えっ…。」

先程までの恥ずかしさはどこへやら。

村上は、嬉しさ余ってそのままを抱き締めた。

「…。」

~v」

「…ま、いっか。」

も突然のことに少し驚いたようだったが、ゆっくりと村上の背中に腕を回した。








+その頃、廊下では+

大倉「…とりあえず、一件落着ですかねv」

安田「村上くん、やりますねv」

 内「何~?見えへん!前の人しゃがんでくださ~い。」

錦戸「うっさい!子供は見たらアカン。」

 内「ひどっ!子供ちゃうわっ!」

丸山「子供やろ~。」

横山「あぁぁ…がぁ…。」

渋谷「お前ウザいわ~。いい加減に泣き止めや。」

横山「ひどっ!ちょっとは慰めてや~。」

渋谷「…ったく。元々お前が言い出したコトやろ?上手くいったんやからえぇやないか。」

横山「うぅ…でも、やっぱりいざこうなると悔しい~~~!!!」


「…お前らうっさいわ!!!」

「「「「「「「!?」」」」」」」

言わずもがな、7人の会話は楽屋の中まで丸聞こえだった。

その後、照れた村上が7人を追い掛け回したのは、これまた言うまでもない。



奈緒のつぶやき
いかさん、本当にありがとうゴザイマス!!!!
いかさんのサイトでキリ番踏んだ記念にいただきました~♪
まさか、エイトがいいなんて言う私の間違った発言に応えて下さるとは!!
本当にありがとうゴザイマス☆嬉しいです。