いもうと



 俺がモモ&ナナとじゃれていると の声がした。
「お兄ちゃん、まだ嫌われてなかったんだね」
「はぁ?何ソレ?」
「だってモモとナナの世話してるの私だよ?ずいぶん長い間2匹ともお兄ちゃんに会ってなかったから、もう怒って嫌っちゃったと思ってたのになぁ」
「何言ってんの?」
「もう、私の犬だと思ってたのにぃ」
「うひょひょひょひょひょ。こいつらは俺様の犬なのー」
 2匹とも元気に返事をする。
「可愛いのぉーvvvお前らvvvv」
「あーもう!何かムカツク☆」
  はイイながら俺からモモを奪った。
「私のこと好きー?」
 モモに訊ねてる。
 我が妹ながら、ずいぶん可愛い行動ね。(笑)
「モモ、返事してよぉ」
  が甘えた声で言うとモモが返事した。
 いやぁ、モモはイイコだなぁvvv
 あれ?親(飼い主)バカ?
 どうやら、 は自分が世話していた犬を俺に取られたのがくやしいらしい。
 …っていうか、もともと俺の犬なんスけど?
 まぁ、でも、最近ずっと に面倒来てもらってたしなぁ。
 俺がいるとコイツラ2匹とも俺の所に来ちゃうんだよねvvv
「俺、ちょっと出かけてくるわ」
「え?お兄ちゃん、どっか行くの?」
「ちょぉっとね」
「ちょっとって、ドコ?」
「そうだねー、30分くらい?」
「いや、時間じゃなくて」
「行ってくるねー」
「ちょっと!お兄ちゃん!?」
 そのまま家を出てきましたぁ。
  はモモとナナが離れていくのが嫌みたいだからな。
 少し一緒に遊ばせとけば機嫌直るっしょ?
 ったく、寂しがりやで独占欲強い所まで兄妹似なくていいっつーの。(恥)
 さて、30分何して時間つぶそうかのぉ♪

「ただいまー」
 意味なくボーリングを一人で2ゲームだけして家に帰ってきた。
 マジで単なる暇つぶしだし。
 アイドルがこんなでいいのか日本!!(笑)
 …あれ?めずらしいなぁ。
 犬が俺を迎えに走ってこない?
 あ、ゆっくり歩いてきた。
 何で?
 2匹ともしっぽを思い切り振って、俺の帰りを喜んでくれてはいるんだけど。
 犬たちは俺に「ついてきて」と目で訴えてきた。
 はいはい。
 行きましょう?
 でも、何があるっつーんだ?
 2匹はリビングのソファーの前で止まる。
 覗くとそこには がいる。
 寝てるよ。
 いいねぇ、昼寝。
 犬と遊び疲れたか?
  を起こさないように静かにしていてくれたんだ?
 さすが俺様の犬♪
 うーん。
 こうやって見ると って結構可愛い?
 アイドルで売り出しても結構イケんじゃねぇの?
 まぁ、俺の妹だから当然だな。
 こーいうの兄バカっていうのか?(笑)
 なんか、やっぱ俺とは顔のつくりが違うよなぁ。
 まぁ、血がつながってないんだから当たり前なんだけどさ。
  の顔、こんなふうにマジマジと見たのって初めてだなぁ。
 長い時間一緒にいるのも久しぶり何なんだっけ。
 そういえば、 と兄妹になったのって、もう、遠い昔だなぁ。
 初めて会ったときは、どうしたもんかと思ったけど、今じゃ普通に兄妹してるし。
  もでかくなったよなぁ。
 女らしくなりやがったし。
 こう、体つきとか?(爆)
  にもいつか彼氏ができちまうんだような。
 ドコの馬の骨とも和からねぇガキに俺の がさらわれるなんて…。
 許せねぇ。
 そんなの絶対許せねぇ。
 ってか、有り得ねぇ。
  は俺の妹だ。
 たった一人の妹だ。
 誰にも渡さねぇ。
 こんなに、こんなにも可愛い を誰かにとられるなんて。
 嫌だ。
  は俺のもんだ。
  は俺のもんだ。
  は俺のもんだ。

 …俺は今、何をした?
 兄妹だぞ?
 俺と は兄妹だぞ?
 今、俺は何をした?
 寝ている に何をした?
 兄妹でキス?
 フツーしねぇよ。
 外国じゃぁ挨拶かもしれねぇけど、日本じゃしねぇ。
 でも、俺はやっちまった。
 しかも、無意識で。
 衝動で。
  の唇を奪っちまった。
 なんで?
 俺、どうしちまったんだ?
  が可愛かったから?
 違う。
  を誰にも渡したくなかった。
 とられたくなかった。
 独占欲?
 待てよ。
 兄妹で持ってイイ感情じゃねぇ。
 俺は、俺は…。
 俺は、 を愛しているのか?
 妹としてじゃなく、女として?
 冗談だろ?
 ウソだろ?
 そんなわけないよな?
 妹だぞ?
  は妹だぞ?
 妹なのに…。

 あれから1ヶ月経って、特に何もないまま日は流れて。
 は妹だと分かっているから、あんな感情は捨ててしまおうとしているのに。
 なぜだろう。
 捨てきれない。
 どうすればいい?
「剛くん、また何か悩んどるん?」
「何でもねぇよ」
 心配そうな岡田がやけに優しく思える。
 いつもの事だって言うのに。
「剛のくせに悩み事~?有り得ねぇ~っ!!」
「うっせーよ!健!」
「剛のバ~カ」
「んだとコラ!!」
「バカバカバーカ♪」
 健が妙にケンカふっかけてきて。
 こいつらが俺を励まそうとしてくれてるって分かる。
 ありがとう。
 恥ずかしくて口に出したりはしねぇけど。
 少しずつ。
 そう、少しずつでいいから、 のこと、妹に戻そう。
「なぁ、剛くん」
 健とじゃれてる俺に岡田が微笑む。
「俺らはいつでも剛くんの味方やからな?」
 俺は何も言わない。
 だけど、岡田は分かってくれてる。
 健も分かってくれてる。
 俺にはこいつらがいる。
 支えてくれる。
 助けてくれる。
 仲間がいる。
 大丈夫。
 きっと のことを妹として愛せる日が来る。
  は俺の妹なんだから。



あとがき
まゆさんへの坂本昌行さんお誕生年1971番踏んでくれてありがとう小説です☆
リクでは義理の妹に兄弟愛ではない愛を感じてしまうということだったので…。
でも、妹とはくっつけませんでした…。一応、倫理上。(お前が言うな)