2人で眠ろう
眠ってしまおう
何も見ずに、全てを忘れて。
「お兄ちゃんvvvv」
楽屋に
がいた。
「は?何でいるの?」
「…何、その言い方」
ふくれっ面で
が言う。
「そうだよ剛。せっかく妹の
ちゃんが遊びに来てくれてんのに!」
健が
の横に並んで同じように頬を膨らませる。
「つか、なんで今日ココで仕事って知ってんの?」
「んなのメンバーか事務所に聞けば分かるじゃん」
細目がさらっと言いやがった。
「まぁ、確かにな」
坂本君まで。
「准くんに聞いたの」
犯人はお前か!岡田!!
涼しい顔して俺を見てやがる。
「お兄ちゃん、この仕事終わったら明日の夜までオフなんでしょ?たまには買い物つきあってよvv」
「はぁ!?何で!?」
と2人きりになりたくなくて避けていたのに。
何で来るんだよ。
何で2人きりになろうとするんだよ。
「休み少ないんだから、たまには家族サービスしたら?」
長野君が笑顔で言う。
何も知らないから。
誰も知らないから。
俺のキモチ。
俺のコイゴコロ。
結局、
のショッピングに付き合わされて、晩飯をおごらされた。
俺は不機嫌なフリをしていたけど、嬉しかった。
がもし、妹でなかったら、どう考えてもデートだったから。
俺達の関係を知らない人間にはデートにしか見えなかっただろう。
でも、俺達は兄妹だから。
家に帰ると、モモとナナが迎えてくれた。
が、人気がない。
「オヤジとおかんは?」
「んー、今日はいないの?」
そっか。
何で突然来たのかと思ったけど、コイツ、寂しかったんだな。
がスゲー可愛く思えた。
思わず抱きしめちまった。
「ちょっと!お兄ちゃん何すんの!?」
「んー?いのっちのまね」
テキトーなことを言って誤魔化す。
「何言ってんのよ」
は呆れたように言った。
「あー、もう。今日は
に付き合ってやったからマジ疲れたー」
に抱きついたまま脱力した。
「悪かったわねっ」
は少しウザそうに言う。
「お兄ちゃん!重たいんだけど!?」
「…
より軽いだろー?」
の身体が固くなった。
怒ったよ。
「風呂に入りたいんだけど」
「勝手に入れば!?」
あー、やっぱ怒ってるよ。
「じゃ、入るわ…」
から身体を離して風呂へ向かう。
ずっとくっついていたいけど、そうもいかないし。
久しぶりのオフだし、風呂から出たらさっさと寝よう。
明日は思い切り寝ちまおう。
風呂から出て、自分の部屋のベッドに倒れ込む。
何か、家に帰ってきたって感じがする。
すっげー安心感。
このまま寝ちまえそう。
まどろんでるよ、俺。
けど、もうろうとした意識に声が割り込んできた。
「おにいちゃん…起きてる?」
ドアの外から
の声がする。
「ああ」
「ちょっといい?」
遠慮したような
の声がする。
「入れば?」
俺が言うと、ドアが開く。
パジャマ姿の
が顔を覗かせる。
「ねぇ、今日、一緒に寝てイイ?」
「はぁ!?」
一気に眠気が覚めた。
「…ダメ?」
「何で?」
「だって、お兄ちゃんが家にいるの久しぶりだし。一人は寂しいんだもん」
そう言う
が可愛くて、思わず口がすべっちまった。
「いいよ」
「ありがとう」
嬉しそうに笑う
を見て、今更ダメなんて言えなくて。
はベッドに横たわる俺の隣の空いたスペースに収まる。
「おやすみ、お兄ちゃん」
はそう言って笑った。
俺は
を抱き寄せる。
「これで寂しくないだろう?」
「うん。ありがとう」
は眠そうな声で答える。
よっぽど疲れていたのか、それとも俺の腕の中が心地好いのか。
はすぐに寝てしまった。
その髪に「おやすみ」のキスを落とす。
俺は誰よりも愛しい人を抱えて目を閉じた。
眠ってしまおう。
全てを忘れて。
俺が
と兄妹であることも、何も見ないで。
今はただ、2人で眠ろう。
あとがき
まゆさんへのキリ番5200人目ありがとう小説です☆
リク内容は「いもうと」の続きでハッピーエンドでしたが…。
どこがやねん。すみません。ダメでした。