部活へ行こう!?



 高2の夏。
 今年も暑い。
 だけど、毎日学校へ行く。
 部活。
 美術部。
 別に、毎日行く必要なんてないんだけど。
 9月の始めに文化祭があるから、それまでに作品を仕上げなくちゃいけなくて。
 私、描くの遅いし。
 なかなか終わらない。
「おはようございま~す」
 美術室にはいると、先客2名。
「あ、おはようちゃん」
 こっちをむいて微笑んでくれるのは相葉ちゃん。
「今日も早く来てたんですね」
「ん。まーね」
 相葉ちゃんはマイペースにいつも絵を描いてる。
先輩!なんで相葉ちゃんとばっか話すの!?俺は!?」
「あ、ニノ。いたんだ?」
 からかってみる。
「ひっどいな!!俺は先輩のことだけを見てるのに」
「ハイハイ」
 ニノは1年生なんだけど、私にいつもまとわりつく。
 絵も真面目に描かない。
 まぁ、ニノは絵が描きたかったわけじゃないらしいし。
 ニノは相葉ちゃんと昔から仲が良くて、相葉ちゃんが人数の少ない美術部に「いるだけでいい」って誘われたらしいから。
 だけど、意外に出席率は高い。
 で、数少ない美術部員の中で唯一の女の私にくっついて遊んでる。
「あ、今日って他の人来るの?ニノ、松潤は?」
「松潤?あいつは来ないって。なんか、用があるらしいよ」
 この暑いのに私の腕に抱きついて言う。
「翔くんもこれないって言ってたよ」
 相葉ちゃんが言う。
「そっかぁ…」
 ちぇっ。
「何何?どうしたの?先輩落ち込んでない?」
「んーちょっとねー」
 せっかくみんな一緒に会えると思ってたのに。
「俺がいるじゃん!?俺一人で充分でしょ!?」
 ニノが訴える。
 けど、今回はそういう問題じゃないんだな。
~♪」
 超ハイテンションな、男の子にしてはキーの高い声が美術室に響く。
「健くんvvvvv」
「よ!久しぶり!!」
 ちょっぴり日に焼けた健くんが入り口に立っている。
「本当に来てくれたんだねっ」
「当たり前じゃん!に会いたかったんだもんっ」
 にっこり笑ってくれる。
 この人のこの笑顔に勝るものなし!
「そだ、相葉!これ、差し入れのアイス。部員5人って聞いたから6コ買ってきたんだけど…3人しか来てないね」
「あとの2人は本日欠席です」
「え?そうなの?櫻井と新入部員くん1号、いないんだ」
 健くんがつまらなそうに言う。
 相葉ちゃんは受け取ったアイスを準備室の冷蔵庫に入れに行った。
「健くん、アイスありがとねvv」
「どういたしまして☆ところで…」
 健くんの視線が、私の横に移る。
「コイツが新入部員2号くん?」
「うん。二宮和也っていうの。ニノって呼んでるよ」
 健くんにニノを紹介する。
「ねぇ、先輩」
 ニノが私を見て言う。
「この人、ダレ?」
 あ、そっか。
 ニノと健くん初対面だもんね。
「三宅健くん。2年前の卒業生ね。美術部のOBだよ」
「ヨロシク」
 健くんがニノに手を差し出す。
「…ヨロシク」
 ニノがおそるおそる健くんの手を取って握手。
 何をそんなに恐れてんだか。(笑)
先輩…。ちょっと疑問なんだけど、何で2年目の卒業生と仲良いの?この人が在学中は先輩まだ中学生だよね?」
「あ、うん。そうだね。健くんはね、家が近所だったから昔からの知り合いなの。ね?」
 健くんに笑いかける。
「ねvvv」
 健くんが微笑み返してくれる。
 うん。
 なんか、いいよね。この感じ。
「ムカツク」
「は?」
 ニノってば何言ってんの?
「この人、先輩の何なんですか?くっつきすぎ」
「ニノ?」
 え?怒ってる?
 ていうか、スネてる?
「恋人っていう噂あったよ」
 相葉ちゃんが言う。
「ええええ!?」
 ニノ絶叫。
 うるさい。
「ウソでしょ!?ウソだよね!?先輩!?」
 ニノに問いつめられた。
「噂だってば。本当なわけないじゃん。ね?健くん」
 ニノをなだめながら健くんに助けを求める。
「俺は本当の方が嬉しいんだけど」
「は!?」
 笑顔で何言ってるの?
「だめだめだめーっ!!先輩は誰にも渡さない!!」
 ニノまで…。
 この2人、変に気があってない?
 私、被害者…。
「こんにちわー」
 また、誰か来た。
「あれ?三宅先輩も来てたの?」
 ん?この声は…。
「大野じゃん!!久しぶり」
「大ちゃん!!元気!?」
「うん。元気だよ」
 大ちゃんは笑った。
 この人の笑い顔って、何か、泣いてる見たいに見えるんだよね…。
「あれ?おじいちゃん何しに来たの?」
 相葉ちゃんの一言。
「おじいちゃんって言うなよ…」
 大ちゃんのつぶやきを無視して相葉ちゃんは話を続ける。
「で?何しに来たの?」
「差し入れにジュース持ってきたんだけど」
「わ~い!大ちゃんありがと!大好き♪」
 抱きつく。
「暑いって」
 迷惑そうに大ちゃん。
、やめときなよ」
 健くんが苦笑して言う。
「だってぇ」
 大ちゃん、いじめたくなるんだもん。
「ねぇ、先輩…」
 ニノが私を指でつつく。
「ん?何?」
「今度は、誰?」
「あれ?知らないっけ?」
「うん」
「…前も大ちゃん来たことあったよね?」
「来たけど、そのときはソイツ、いなかったよ」
 大ちゃんが答える。
「そっか」
「そうなの」
 横を見ると、すっごく不安そうなニノ。
 なんか、かわいい。
「去年の卒業生の大野智。私は大ちゃんって呼んでるよ」
「俺と翔くんは智っさんとか、おじいちゃんとか」
 相葉ちゃんの補足?
「だから、おじいちゃんって言うなよ」
「おじいちゃんvv」
「三宅先輩まで…」
 大ちゃん力抜けてるよ。
 もう、諦めなって。(笑)
「っていうか」
 ニノが口を開いた。
「三宅先輩の方が年上なんですよね?」
「うっ」
 あ、ニノ図星ついてきた。
 健くんが言葉に詰まっちゃったよ。
 会話途切れちゃった。
「…先輩、ひどいですよ」
「は?何で??」
 ニノってば、何かマジで軽く怒ってない?
「俺というものがありながら、他の男といちゃつくなんて」
「はぁ??」
 健くんが大きな声を出す。
「何ソレ?マジで?つきあってんの?」
 そんな真剣に聞かないでよ!!
「違うから!!」
「まわりはそう思ってるケド」
 また、相葉ちゃんがワケの分からないことを…。
「部員は違うって知ってるケドねぇ」
 大ちゃんが言う。
「俺、本気で先輩好きだからね!?」
 ニノがまた抱きついてきた。
「はぁ!?てか、暑いってば!!」
 剥がそうにも剥がれないニノ。(汗)
「じゃぁ、俺も言う」
 健くん??
、愛してるよvvvv」
 健くんの顔が一瞬もの凄く近くに…。
 え??
「俺の先輩に何してんの!?」
「ん?キスvv」
 ち、ちょっと!?
 私のファーストキスが…。
「俺も、本気だから」
 健くんがマジな顔で言った。
 何なの?冗談でしょ?
 もう!!
 わけがわかんない!!
「あーあ、モテる女は辛いねぇ」
 相葉ちゃんが茶化す。
 なんか、ムカツク!!
「「(先輩)は誰が好きなの?」」
 ニノと健くんが聞いてくる。
 どうすればいいのよ?
 助けを求めて大ちゃんを見ると、困った顔をしてこっちを見てた。
「頑張ってね?」
 そんだけ!?
先輩!!俺だよね!?」
!俺だろ?」
 誰か。
 誰か、助けてぇ~!!!



あとがき
いかさんのサイト「いか道場」との相互リンク記念です。リンクして下さってありがとうございます♪
リクはニノと健くんの高校生くらいの話だったんですが、中途半端になぜか相葉ちゃんと大ちゃん登場。
うまくかけなくてすみません。しかも時間かかりすぎ!!(汗)