天の邪鬼な女神



 内弁慶。
 俺の彼女を簡潔に表すと、こんな感じ。
 すっげー人見知りなくせに、慣れた相手には口が悪いのなんのって…。
 出会ってすぐの頃は、なんておとなしい子なんだって感心した。
 ところが。
 何回か会ううちに、本性が見えてきたっつーか。
 違うんだよ、全然。
 だんだんメンバーのこと、悪く言い出して。
 いや、本気じゃないんだけど。
 好きなやつをいじめちまうっつーか、素直になれないっつーか。
 ほら、よく小学生の時とかいたじゃん。
 まさにそれ。
 ってば、岡田の大ファンなくせに岡田の悪口ばっかし。
 しかも、デコがですぎだの、広すぎだの、どうでもいい批判。
 そんで、嫌い嫌い言ってるくせに、律儀にあいつが載ってる雑誌はちゃっかり買ってるし。
 すっげー不器用なんだよ、って。
 そんなの見てたら、なんかね。
 だんだん可愛く思えてきたんだよなぁ。不思議なもんで。
 気付いた時は手遅れでさ、戻れなくなってた。
 マジになってた。
 兄貴とか、父親とかのつもりだったのに。
 しかも、が岡田が好きって知ってるわけだろ?
 気付いたら、唐突に苦しみに変わったよ。
 もう、どうしていいか分かんなくてさ。
 しかも、はかなり年下だし。
 苦しみ二倍?(笑)
 だけどさ。
 つい。
 つい、自分の気持ち言っちゃって。
 単に、酔ってたんだけど。
 そしたら、オッケーでるし。
 ビックリだろ?
 今までの俺の苦悩は何だったんだ?って感じで。
 世の中分かんないもんだよな。
 まぁ、俺がアイドルやってる時点でそうなのかもしれないけど。
 岡田が好きなのは、今でも変わらないらしい。
 で、彼氏は俺。
 意味、分かんないだろ?
 で、本人いわく。
 岡田はアイドルで、はファンなんだと。
 アイドルに憧れても、恋にはならないらしい。
 つか、俺もアイドルじゃん?
 真っ向からそれ、否定してないか?
 さっぱり分からない理論だけど、まぁ、いいかな。
 彼氏になれたんだし。
 ポジティブにいかないと。
 なんてね。
 実はそんな余裕ないんだけど。
 だって、ほら、年の差あるから。
 からしてみれば、俺はオジサンだろ?
 周りには、俺と違って若い男がいるわけだろ?
 そいつらにさらわれていくんじゃないかって、気が気じゃない。
 いくら、がちょっと変わっててもね。
 俺みたいにソコが可愛くて仕方ないって男、いるだろうし。
 だって、マジで可愛いんだぜ?
 素直に言わなくても、顔に出てたりしてさ。
 俺が一番怖いのは、岡田。
 口には出さないけど、アイツ、のこと、好きだと思う。
 アイツとは随分長い付き合いだ。
 見てれば、なんとなく分かる。
 だから、岡田にはを会わせないようにしてる。
 誰にも渡さない。
 は、俺だけのものだ。
 束縛しすぎと言われてもいい。
 彼女に甘すぎだって言われてもかまわない。
 俺、がいないと生きていけないもん。
 うわ!
 恥ずかしいセリフ!!
 有り得ねぇ!
 俺のキャラじゃねぇ!!
 でも。
 でもさ。
 これが、俺の本当の気持ち。
 本気で言える。
 愛してるって。
 のことを、誰より愛してるって。
 だから。
 お願い。
 俺だけの人でいて。
 
 俺だけの、天の邪鬼な女神。



あとがき
遅くなっちゃいましたが、凛へのHP開設おめでとう小説です。
むしろ、リニュ頑張れ小説になっちゃいそうだな、オイ。まぁ、気にするな。
おいらより、更新ヤバそうだけどガムバッテくだせぇ!