寝転がって、テレビを眺めて



 友達の家。
 ちょっとした集まりで、騒いでた。
 集まったメンバーの中で最年少の私。
 少し、浮いてるように思った。
 まぁ、それだけが理由じゃなくて。
 私の友達ってのが、ちょっぴり有名人で。
 私以外は芸能人が来てたりして。
 友達にとって見れば、同じ「友達」なんだろうけど。
 私はそうもいかなくて。
 そりゃぁ、アイツと友達やってるんだから、同じ事務所の人に何人か会ったことはあるんだけど。
 だけど、挨拶して、ちょっと話をするくらい。
 やっぱり、私にとってはテレビの中の芸能人。
 遠い存在っていうか…。
 だけど、何人かは友達になりたいと思える人もいた。
 勇気が無くて、言えなかったけど。
 今日だって、いろんな人がいて。
 何だか、居場所が無くて。
 気疲れして。
 だから、友達に言ってちょっぴり抜けさせてもらった。
 あいつも、私のこと分かってるみたいで。
 騒いでるところからちょっと離れた部屋を使っていいって言ってくれた。
 カーペットの上にゴロンと寝転がってなんとなくテレビを眺めてる。
 実は、この部屋にもう一人いたりして。
 私と同じで、ボーッと寝転がってテレビを眺めてる。
 会話すらない。
 城島茂。
 TOKIOのリーダー。
 一応、何度か会ったことはあるけど、ろくに話したこととかなくて。
 だけど、彼のオーラとか、すごく好きで。
 近くにいるだけで落ち着くっていうか…。
 恋って感じのトキメキとかはないけど、ずっと一緒にいたいって思える。
 きっと、彼と結婚する人はとっても幸せなんだろうな。
 彼は、旦那にしたら最高のタイプだと思う。
 やさしくて、頼りがいがあって。
 私なんか、年が離れすぎて相手にされないんだろうけど。
 成人してても、中身が子供のままだから。
 いつのまにか、彼は座ってテレビを見てた。
 私も寝転がったままじゃいけないって思って、体を起こす。
 二人で並んでボーッとテレビを見てた。
 彼が少し、私に寄り掛かってきた。
 すごく、自然な行為に思えた。
 嫌とか、まったく思わなくて。
 むしろ、心地よかった。
 彼は、一番楽な姿勢を探すように、少しずつ体を動かした。
 結局彼が行き着いたのは、私の真後ろ。
 私の肩に顎を乗せて、体を背中に預けて。
 彼のぬくもりが伝わってきた。
 暖かくて。
 ずっと感じていたいなって、思った。
 私の肩からだらりと垂れた彼の片腕を、引き寄せる。
 少しでも多く、ぬくもりを感じたかった。
 収まりのいい場所を探して、少しずつずらした。
 ちょっと、私の胸をかすった。
「ちょっと!触ってもうたやんか」
 彼の声を耳元で聞いた。
「気にしない、気にしない」
 少し困った顔をした彼。
 どうせ、彼にとって私は子供でしかないだろうし。
 胸を触ったからって、どうこうなるはずもないし。
 それより、なにより。
 彼の暖かさを感じていたくて。
 知らん顔してると、彼も諦めたみたいで。
 結局、また何も話さなくなって。
 テレビ見てた。
 ふと、気づいたら肩に感じていた重さが無なくて。
 不安になって、彼を見る。
 私を見て、ニコッと笑ってくれた。
 それから、ギュッと抱き締めてくれて。
 なんだか、とってもうれしくて。
 うれしくて。
「俺の連絡先、知ってるっけ?」
 なんでもないように聞いてくる。
 どうして彼のすることは、すべて、当たり前に思えちゃうんだろう。
「メールなら」
 前に会ったときに、社交辞令で交換した。
 一度も送ったことないけど。
「わかった。ほな、なんかあったら携帯に連絡するな」
「うん」
 きっと、私は待つだけ。
 自分から彼に連絡しないと思う。
 彼にとって、私がどんな存在なのかはわからないけど。
 きっと、どうしても必要な存在ではなくて。
 だけど、時に会いたくなるような。
 私にとっての彼がそうだから。
 友達でもなくて、恋人でもなくて。
 よくわからないけど、傍にいたくて。
 いつかは、この気持ちが変わっていくかもしれない。
 恋心に。



あとがき
書いちゃったよ、TOKIO…。まさか、書く日がくるなんて。しかも城島さんですよ。
絶対あり得ないと思って他んだけどなー。おいら。
じつは、私が見た夢が元ネタです。じゃないと書かないよ!!(え
大体いつにもまして支離滅裂なんだよ!!夢だから矛盾だらけなんだよ!!